鯛ラバには沢山の道具は
必要ありません。
鯛ラバは、
竿
リール
PEラインとリーダー
いくつかの鯛ラバ。
これだけで釣りをはじめることができます。
では実際にどんなものを用意すればよいか
近海で釣る場合を例にして具体的に挙げてみましょう。
まず「鯛ラバ」は
・重さが60g~90gを水深や潮流に合わせて選びます。
・色は赤、オレンジ、グリーン
おおよそこの範囲で数点選ぶことになります。
もっと候補を絞りたければ、その日乗る船の船長か、同行者に確認してみるのは良い方法です。
実績のある鯛ラバを何点かご紹介しておきましょう。
もっと安いものでも釣ることはできますが、有名メーカーの
商品は"無難”であることも覚えておくとよいでしょう。
竿は鯛ラバ用を使うべきです。
当然のことですが鯛ラバを用いて鯛を釣るのに
適切な仕様になっているからです。
竿にはそれぞれ使用できる重さが表示されているので、あな
たの使いたい鯛ラバのおもさにあわせた竿を選べばよいのです。
ここで注意が2つあります。
1つは「ベイトリール用」を選ぶこです。
リールには大まかに2つのタイプがあり、
ベイトリール(両軸リール)と、スピニングリールがあります。
釣竿もその二つにそれぞれ対応した設計になっているので、
もし竿とリールが"あべこべ"になっているなら、
まともに釣りができないので注意が必要です。
(つまりリールもベイトリールを準備するということです)
見分け方は、
リールを取り付ける部分の反対側にトリガー(拳銃についているア
レです)のような物がついている竿がベイトリール用です。
二つ目はなるべく柔らかい竿を選ぶ、ということです。
分かりやすく言えば、あなたが使う鯛ラバが60gで、
売り場には使用範囲が30g~80gの竿と、50g~120gの竿
があれば、必ず30g~80gの竿を選んで頂きたいのです。
50g~120gの竿には「大鯛用」などと心くすぐられる内容
が書かれているかもしれませんが、ここはぐっとこらえてください。
ラインはPEラインの1号で十分です。
本格的なセッティングなら0.8号がオススメですが、
あなたがもし初めて0.8号を使うなら
少し細く感じるかもしれません。
そういった感覚はラインブレイクを恐れる
ビクビクした釣りに陥りやすく、
大抵の場合釣果に恵まれません。
10mごとに色が変えてあるタイプのPEラインは
水深やラインの残量を把握しやすく便利なので、
そういったPEラインを200mほどリールに
巻くと良いでしょう。
たとえその日行く場所の水深が20mだったとしても、です。
定番のラインを幾つかご紹介します。
PEラインの先端に直接鯛ラバを結ぶわけではありません。
そのやり方でも釣ることはできますが、
釣人側にかなり不利な状況で魚とやり取りをすることにな
るのでお勧めしません。
PEラインの先にリーダーを取り付けるべきです。
釣りをあまりしない人でも
「ハリス」といえばピンときますか?
PEラインの先にさらに釣り糸を結ぶわけです。
PEラインは細くて引っ張りに強く
この釣りに欠かせないライン
なのですが、摩擦に弱いという特徴があります。
そこを補うために海底の砂や岩などの擦れにに強い
素材のリーダーをつなぎます。
フロロカーボンのラインがいいでしょう、
磯釣用、船釣り用、ルアー用など各種ありますが、
そこまで神経質になる必要はありません。
糸の太さはPEラインの太さに合わせて選びます。
PEライン1号ならリーダー4号
0.8号ならリーダー3号で良いでしょう。太くしたり細くし
たりしてもかまいませんが、
前後1号程度にとどめておくべきです。
シーガーグランドマックスFXやシーガーを予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
PEラインとリーダーについてもう少し
お話ししておきましょう。
その結び方についてです。
PEラインは滑るので、
普通の釣り糸のように結ぶと抜けてしまいます。
専用の結び方があります。
FGノットです。FGノットは結びこぶが小さく
ガイドに通りやすいので、船釣りや、
ルアーフィッシングなど幅広く用いられています。
はっきり言ってこれ一つ完全に習得できればほぼ問題があ
りません。
とはいえ複雑なので揺れる船上で結ぶのが難しければ、
巻く回数を増やしてみましょう。
引っ張ってみて抜けなければまずは問題ありませんし、
どうしても強度が気になるのであれば、結んだあと
釣り糸に向いた瞬間接着剤で接着してしまうのも手です。
リールはベイトリール(両軸リール)を使います。
ここまでにお話しした仕様を満たしたリールであればどんなも
のでもよいと言えるかもしれません。
・小型で真鯛の引きに耐える強度がある。
・PEライン1号が200m入る容量がある。
・海水対応である。
鯛ラバ用のリールは当然この条件をすべてクリアしています
が、船釣り用の小型リールもほとんどのものが使えるはずで
す。中にはデジタルカウンターがついたリールもありますが、多
少重いので、使用感や予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
鯛ラバモデルのリールは上の条件に加えてギア比が
低めという特徴があるので、
専用品を使うことのメリットは確かにあります。
以上が基本的な道具立てです。最初にも述べましたが、今回ご紹介したのは、
山口県東部の近海を釣り場とした場合の基本的なセッティングです。
もっと深い場所、もっと潮の流れが速い場所では重い鯛ラバを使うことに
極端に浅ければ軽い鯛ラバを使うことになります。
また船の流し方によっても変わるので実際に乗船する遊漁船の船長や、
乗船経験のある方に尋ねるのは必須といっても良いでしょう。
道具ついては終わりです。
あとは実際の釣り方のご紹介ですが、先にもある通りとても簡単です。
釣具を揃えることができましたか?では「釣り方編」をどうぞ。